音楽家、池谷隼人の日頃の想いや音楽についてを自由気ままに書き綴っていきます。
皆様のコメントやメッセージをお待ちしております。
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音楽の解釈にはいくつかの正解がある。
奏者によって違う演奏があるのはこのためである。
ソリストと伴奏がいる場合、伴奏者はそのいくつかの正解を予め想定しながら練習しておく必要がある。ただ何となく音を弾いておいて合わせ練習のときに打ち合わせをすればいいや、という気持ちでは合わせられない。
そのいくつかの正解を想定する材料として最も手っ取り早いのはCDなどをいくつも聴くことだが、これは単にCDの真似をしているだけであまり理解が深まらない。何故そういう表現をしているのか、というところまで行き着くには遠回りなのだ。
だから、この方法は時間がないときの最終手段にしておきたい。
普段は何とか時間を作って短い時間の中で曲を分析していかなければならない。それは、単に楽器で練習するだけではない。
例えば、小学校の音楽の授業でも時々出てくるが、
“どこが一番盛り上がるところなのか”
を探す。
録音作業をちょっと本格的にやる場合、必ず録音の係りの人に聞かれるのは、
「一番大きい音を出して」
という台詞。マイクの設定等で音が割れて録音されないように、というような理由だと思う。
うっかりそのときに、「え~とどこだっけ?」となってしまいがちだが、すぐに答えられるようにしておくと良い。
しかもこれは特に難しいものではなく、ちょっと練習して楽譜を見れば誰でもわかる簡単なことなのだ。
同時に、一番静かなところを探すのも大事。
それと、どこでどういうタイミングでソリストが入ってくるのか、ソリストはどんな音でどんな動きをしているのかを把握していないと、いざ合わせたときにパニックに陥ることになる。これはまぁCDで確認してもかまわないとは思うが、できることなら、左手を伴奏・右手をソロの音という風に担当して自分で弾いてみたり、伴奏をしながら何となく鼻歌を歌ってみたりすると良い。
あとは、合わせモノのときに一番難しいのはテンポ設定だ。
テンポがいくつくらいなのかが明記されている場合であっても、やはり奏者によって多少違うし、Andante・Moderatoなどと書かれた曲は、この情報だけではあまりよくわからない。
だから、何度も練習しておよそこれくらいであろうテンポをいくつも考えておくと良い。
さらに発展的なことを言えば、ソリストがどんな表現で演奏してくるかをいくつも想定し、それに合った音色の伴奏を構築していく必要がある。例えば、スタッカート一つとってみても、ソリストによって長さは違うので、あらゆる表現に対応できるようにいくつものパターンを想定して練習しておくと良い。また、単に四分音符が書いてあっても、ポピュラー音楽であれば多少短めに演奏されることがある、というように、時と場合によって表現はいくつも考えられる。
もちろん何をやってもいいというわけではないが、不自然でなければどんな表現も正解となる。
つまり、ただ楽譜に書かれた四分音符を弾いているだけでは対応できない。
ソリストと同じようにその音楽に深いこだわりを持ちながら練習する必要がある。
そういう意味では、伴奏者は脇役などではなく、アンサンブルの一員、ソリストとあまり変わらない大事な存在であると言える。
いやむしろ、実際に合わせてみると感じることではあるが、ソリストは伴奏に引き立てられて伴奏にただ乗っかっているだけなところもあり、伴奏の作る音楽の雰囲気がその演奏のほぼ全てを司っていると言っても過言ではない。伴奏が上手だったために、ソリストが個人練習ではできなかったところができてしまったりすることも珍しくない。
よって伴奏者はソリストよりも主役に近いのかもしれない。
奏者によって違う演奏があるのはこのためである。
ソリストと伴奏がいる場合、伴奏者はそのいくつかの正解を予め想定しながら練習しておく必要がある。ただ何となく音を弾いておいて合わせ練習のときに打ち合わせをすればいいや、という気持ちでは合わせられない。
そのいくつかの正解を想定する材料として最も手っ取り早いのはCDなどをいくつも聴くことだが、これは単にCDの真似をしているだけであまり理解が深まらない。何故そういう表現をしているのか、というところまで行き着くには遠回りなのだ。
だから、この方法は時間がないときの最終手段にしておきたい。
普段は何とか時間を作って短い時間の中で曲を分析していかなければならない。それは、単に楽器で練習するだけではない。
例えば、小学校の音楽の授業でも時々出てくるが、
“どこが一番盛り上がるところなのか”
を探す。
録音作業をちょっと本格的にやる場合、必ず録音の係りの人に聞かれるのは、
「一番大きい音を出して」
という台詞。マイクの設定等で音が割れて録音されないように、というような理由だと思う。
うっかりそのときに、「え~とどこだっけ?」となってしまいがちだが、すぐに答えられるようにしておくと良い。
しかもこれは特に難しいものではなく、ちょっと練習して楽譜を見れば誰でもわかる簡単なことなのだ。
同時に、一番静かなところを探すのも大事。
それと、どこでどういうタイミングでソリストが入ってくるのか、ソリストはどんな音でどんな動きをしているのかを把握していないと、いざ合わせたときにパニックに陥ることになる。これはまぁCDで確認してもかまわないとは思うが、できることなら、左手を伴奏・右手をソロの音という風に担当して自分で弾いてみたり、伴奏をしながら何となく鼻歌を歌ってみたりすると良い。
あとは、合わせモノのときに一番難しいのはテンポ設定だ。
テンポがいくつくらいなのかが明記されている場合であっても、やはり奏者によって多少違うし、Andante・Moderatoなどと書かれた曲は、この情報だけではあまりよくわからない。
だから、何度も練習しておよそこれくらいであろうテンポをいくつも考えておくと良い。
さらに発展的なことを言えば、ソリストがどんな表現で演奏してくるかをいくつも想定し、それに合った音色の伴奏を構築していく必要がある。例えば、スタッカート一つとってみても、ソリストによって長さは違うので、あらゆる表現に対応できるようにいくつものパターンを想定して練習しておくと良い。また、単に四分音符が書いてあっても、ポピュラー音楽であれば多少短めに演奏されることがある、というように、時と場合によって表現はいくつも考えられる。
もちろん何をやってもいいというわけではないが、不自然でなければどんな表現も正解となる。
つまり、ただ楽譜に書かれた四分音符を弾いているだけでは対応できない。
ソリストと同じようにその音楽に深いこだわりを持ちながら練習する必要がある。
そういう意味では、伴奏者は脇役などではなく、アンサンブルの一員、ソリストとあまり変わらない大事な存在であると言える。
いやむしろ、実際に合わせてみると感じることではあるが、ソリストは伴奏に引き立てられて伴奏にただ乗っかっているだけなところもあり、伴奏の作る音楽の雰囲気がその演奏のほぼ全てを司っていると言っても過言ではない。伴奏が上手だったために、ソリストが個人練習ではできなかったところができてしまったりすることも珍しくない。
よって伴奏者はソリストよりも主役に近いのかもしれない。
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プロフィール
HN:
池谷隼人
年齢:
39
HP:
性別:
男性
誕生日:
1985/07/26
職業:
演奏家・指導者
趣味:
睡眠
プロフィール:
5歳よりヤマハ音楽教室へ通い、ピアノ奏法に加えて楽典やソルフェージュ、作曲などを学び、13歳でサクソフォンと出会う。
第3~4回静岡ピアノオーディション合格し、受賞者記念発表会に出演。
第14回管楽器個人重奏コンテスト高校生の部 東海大会第2位、中日新聞社長賞を受賞。
第2回ルーマニア国際音楽コンクール管楽器部門第3位を受賞。旧東京音楽学校奏楽堂で開催された入賞者披露演奏会ではバラード(トマジ作曲)を演奏する。
第36回新人演奏会オーディション合格、審査員特別賞を受賞。(東京国際芸術協会)第36回新人演奏会では室内小協奏曲(イベール作曲)を演奏する。
第1回ブルクハルト国際音楽コンクールで1~3位なしの審査員賞を受賞。(東京国際芸術協会)
第25回日本管打楽器コンクールセミファイナリスト。
第15回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティバルに受講生として参加、選抜受講生によるプレミアムコンサートに出演。
現在、ピアノ伴奏をしながらサクソフォンの演奏活動および後進の指導にあたる。
ソレイユカルテットアルトサクソフォン奏者
トリオ「湊」のサクソフォン奏者兼アレンジャーとして活動中。
第3~4回静岡ピアノオーディション合格し、受賞者記念発表会に出演。
第14回管楽器個人重奏コンテスト高校生の部 東海大会第2位、中日新聞社長賞を受賞。
第2回ルーマニア国際音楽コンクール管楽器部門第3位を受賞。旧東京音楽学校奏楽堂で開催された入賞者披露演奏会ではバラード(トマジ作曲)を演奏する。
第36回新人演奏会オーディション合格、審査員特別賞を受賞。(東京国際芸術協会)第36回新人演奏会では室内小協奏曲(イベール作曲)を演奏する。
第1回ブルクハルト国際音楽コンクールで1~3位なしの審査員賞を受賞。(東京国際芸術協会)
第25回日本管打楽器コンクールセミファイナリスト。
第15回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティバルに受講生として参加、選抜受講生によるプレミアムコンサートに出演。
現在、ピアノ伴奏をしながらサクソフォンの演奏活動および後進の指導にあたる。
ソレイユカルテットアルトサクソフォン奏者
トリオ「湊」のサクソフォン奏者兼アレンジャーとして活動中。
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スケジュール
・2013/ 3/ 3(日)
静岡音楽館AOI
北山敦康サクソフォンリサイタル
・2013/ 3/ 9(土)
小金井市民交流センター大ホール
Monsieur KUDACCHI~サクソフォンの世界~
・2013/ 3/27(水)
静岡市民文化会館中ホール
静岡高校吹奏楽部 第35回定期演奏会(サクソフォンゲスト出演)
静岡音楽館AOI
北山敦康サクソフォンリサイタル
・2013/ 3/ 9(土)
小金井市民交流センター大ホール
Monsieur KUDACCHI~サクソフォンの世界~
・2013/ 3/27(水)
静岡市民文化会館中ホール
静岡高校吹奏楽部 第35回定期演奏会(サクソフォンゲスト出演)
使用楽器
<Soprano Saxophone>
楽器:YANAGISAWA S992PGP(ネック:銀製PGP「#195」)
マウスピース:Yanagisawa #7
リガチャー:SELMER ピンクゴールドメッキ
リード:Vandoren Traditional 3・1/2
<Alto Saxophone>
楽器:YANAGISAWA A9937PGP
マウスピース:Vandoren A28
リガチャー:魔法のリガチャン、Woodstone ピンクゴールド
リード:Vandoren Traditional 3, 3 1/2
<Tenor Saxophone>
楽器:YANAGISAWA T992 (ネック:管体シルバー、ピンクゴールドメッキ)
マウスピース:Vandoren T20
リガチャー:BG Traditional
リード:Vandoren Traditional 3 1/2
楽器:YANAGISAWA S992PGP(ネック:銀製PGP「#195」)
マウスピース:Yanagisawa #7
リガチャー:SELMER ピンクゴールドメッキ
リード:Vandoren Traditional 3・1/2
<Alto Saxophone>
楽器:YANAGISAWA A9937PGP
マウスピース:Vandoren A28
リガチャー:魔法のリガチャン、Woodstone ピンクゴールド
リード:Vandoren Traditional 3, 3 1/2
<Tenor Saxophone>
楽器:YANAGISAWA T992 (ネック:管体シルバー、ピンクゴールドメッキ)
マウスピース:Vandoren T20
リガチャー:BG Traditional
リード:Vandoren Traditional 3 1/2
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