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音楽家、池谷隼人の日頃の想いや音楽についてを自由気ままに書き綴っていきます。 皆様のコメントやメッセージをお待ちしております。
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先日のナゴヤサックスフェスタでは、
吹奏楽連盟主催の吹奏楽コンクールの課題曲講習会が行われていました。

12月に多摩で行われるサクソフォンフェスティバルよりも、
吹奏楽部に所属しているであろう中高生たちの来場者が多くいたような印象で、
イベントの内容も、そんな中高生向けのものが多かったようです。
このことからも吹奏楽の文化が強く根付いていることがわかります。

また、大人のアマチュアの方たちは、プロも驚くほどの演奏力や知識を持っていて、
サックスや音楽が盛んであることを感じることが出来ました。

静岡県中部地区ではここまで音楽文化が根付いていないようにも思います。


まず、吹奏楽事情についてですが、
多くの団体は、毎年当たり前のように、団体によっては一種の年間行事(お祭り)のひとつのような感覚でコンクールに出場するケースも少なくないようで、
普通では考えられないことです。

しかし、中高生の教育としては、
まず「コンクール」というものの存在を知りそれに出場するというのは、
吹奏楽部に所属しなければ得られない経験であり、
世界中にピアノや指揮、声楽など、様々な世界的コンクールというものがあり、
そういったものを中高生レベルで実際に経験するというのは、
重要な教育の一つにも思えるのです。


しかしながら、コンクールが命になってしまっている団体も少なくないようです。

ある程度専門的な音楽家にしてみれば、
毎年の行事のようにコンクールに挑戦するということはビックリすることで、
一つのコンクールに挑戦する際に、
自分の実力とコンクールのレベルの関係、
演奏する曲、コンクール出場の目的など、
じっくり真剣に吟味した上で、
やっぱり出場しないとか、やっぱり出てみよう、という風になります。

それと、
最近では日本の作曲家が積極的に吹奏楽のために作曲していますが、
新しい曲だけでなく、古い名曲を学ぶ時間も是非作って欲しいと思います。
「吹奏楽部は、コンクール出場経験を得る部活」になって欲しくないのです。
「吹奏楽部は、吹奏楽や音楽を学べる部活」であって欲しいのです。

また、音楽の楽しみはそれだけではなく、
吹奏楽という演奏スタイルで地域に有名な曲を演奏するという活動も素晴らしいと思います。
地域の学校と合同で演奏会や勉強会をして交流を持つことも音楽文化の発展につながります。

さて、サックスの普及についてですが、
こちらは吹奏楽の普及と関連していて、
中高生時代にあまりに楽しかった吹奏楽(サックス)をやめてしまいたくない、という熱い想いから、
大人になって違う仕事をしながらもサックス続けている、という人が先日のフェスタには多くいらっしゃったのではないかと思います。または音大や芸大を出て、プロの演奏家としてではなく趣味として続けている人もいるでしょう。
それは、地域の音楽文化がいかに発展しているかを物語っています。それはとても素晴らしいことです。

しかしながら、サックスだけに興味がいってしまい、他の音楽を聞かないという人がいるとすれば、それは非常にもったいないことです。

吹奏楽やサックスの曲ばかりでなく、オーケストラや合唱、歌謡曲、民俗音楽、映画音楽など、
様々な音楽に興味を持って欲しいのです。

そういえば、日本サクソフォン協会はなぜかクラシック音楽ばかりを扱っています。
サクソフォンは様々なジャンルで活躍出来る楽器です、と言っておきながら・・・。
(まぁもともとサクソフォンはクラシック音楽の分野で活躍出来る楽器として開発されたのですが・・・)

特にクラシック音楽の世界におけるサクソフォンの音楽は少しマニアックです。
そういう私も、そんなマニアックな音楽が結構好きなのですが、
是非、単なる「サックスオタク」にとどまらず、音楽愛好家であって欲しいと思います。
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プロフィール
HN:
池谷隼人
年齢:
39
HP:
性別:
男性
誕生日:
1985/07/26
職業:
演奏家・指導者
趣味:
睡眠
プロフィール:
5歳よりヤマハ音楽教室へ通い、ピアノ奏法に加えて楽典やソルフェージュ、作曲などを学び、13歳でサクソフォンと出会う。

第3~4回静岡ピアノオーディション合格し、受賞者記念発表会に出演。

第14回管楽器個人重奏コンテスト高校生の部 東海大会第2位、中日新聞社長賞を受賞。

第2回ルーマニア国際音楽コンクール管楽器部門第3位を受賞。旧東京音楽学校奏楽堂で開催された入賞者披露演奏会ではバラード(トマジ作曲)を演奏する。

第36回新人演奏会オーディション合格、審査員特別賞を受賞。(東京国際芸術協会)第36回新人演奏会では室内小協奏曲(イベール作曲)を演奏する。

第1回ブルクハルト国際音楽コンクールで1~3位なしの審査員賞を受賞。(東京国際芸術協会)

第25回日本管打楽器コンクールセミファイナリスト。

第15回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティバルに受講生として参加、選抜受講生によるプレミアムコンサートに出演。

現在、ピアノ伴奏をしながらサクソフォンの演奏活動および後進の指導にあたる。
ソレイユカルテットアルトサクソフォン奏者
トリオ「湊」のサクソフォン奏者兼アレンジャーとして活動中。
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スケジュール
2013/ 3/ 3(日)
静岡音楽館AOI
北山敦康サクソフォンリサイタル

2013/ 3/ 9(土)
小金井市民交流センター大ホール 
Monsieur KUDACCHI~サクソフォンの世界~


2013/ 3/27(水)
静岡市民文化会館中ホール
静岡高校吹奏楽部 第35回定期演奏会(サクソフォンゲスト出演)
使用楽器
<Soprano Saxophone>
楽器:YANAGISAWA S992PGP(ネック:銀製PGP「#195」)
マウスピース:Yanagisawa #7
リガチャー:SELMER ピンクゴールドメッキ
リード:Vandoren Traditional 3・1/2

<Alto Saxophone>
楽器:YANAGISAWA A9937PGP
マウスピース:Vandoren A28
リガチャー:魔法のリガチャン、Woodstone ピンクゴールド
リード:Vandoren Traditional 3, 3 1/2

<Tenor Saxophone>
楽器:YANAGISAWA T992 (ネック:管体シルバー、ピンクゴールドメッキ)
マウスピース:Vandoren T20
リガチャー:BG Traditional
リード:Vandoren Traditional 3 1/2
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