タンギングに関する考察

管楽器には、基本的な奏法としてタンギングというものがあります。
「舌」（tongue）という言葉に「ing」を付けて現在分詞にした「tonguing」という言葉通り、

舌を使った奏法のことで、
サクソフォンでは、
舌がリードに触れることでリードの振動を止めるて音が消える、
という仕組みになっています。


舌は、人によって形や大きさが様々で、
タンギングの方法も個人差があるようです。

今回はその方法について語るのではなく、
あるお医者さんに興味深い話を聞いたので書いてみようと思います。

タンギングのスピードが速い人と遅い人、
巻き舌が出来る人と出来ない人、
滑舌のいい人と悪い人など、

舌にまつわる能力には個人差がありますが、
これは遺伝によるものだからしょうがない、という説があります。

これは半分正解だ、とのことでした。

これらの舌の動きは、舌の筋肉によるものであり、
その筋肉の性質は遺伝によって決まるようですが、
筋肉は鍛えれば性質は変わる（強化される）ので、

遺伝によって巻き舌が出来る人と出来ない人がいる、というのは少し間違っていて、

正しくは「遺伝によって巻き舌がしやすい人としにくい人がいる」である、
という説のようです。

医者ではないから真実はわからないけど、
納得させられてしまいました。

タンギングは、
ある部分では力を込めて、ある部分の力は抜くようにすると上手くいくようです。
その筋肉の使い方は、訓練と試行錯誤によって少しずつ身に付けていくもののようです。

つまり、

ある程度のレベルまでは練習で誰でも到達できるはず、というのです。
（何か特別な病気などがなければ）

タンギングの練習をしていて、
その日は全く上達の気配が見えなかったのに、
次の日、急にできるようになっていたりすることもあります。

これは、筋肉を鍛える訓練を積んだあと、睡眠をとって筋力が定着した、とも考えられるわけです。

日頃の練習は大事だなぁ。