音楽家、池谷隼人の日頃の想いや音楽についてを自由気ままに書き綴っていきます。
皆様のコメントやメッセージをお待ちしております。
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昨日は、8日に行われるサクソフォン・ソロコンサートのリハーサルがあった。
僕は、伴奏者などの都合で演奏しなかったが、後輩たちの演奏を聴いていろいろなことを学んだ。
いろいろなことと言っても、基本的に共通しているのは、
『いい音楽(演奏)にするためにどうしたらいいか』
ということ。
さらに少し深めていくと、
1.どうしたら音楽が自然に聞こえるか。
2.どうしたら音楽がより魅力的で素敵になるか。
という2つの柱があると思う。
ある程度の実力を身につけるまでは、1を重点的に鍛えるのがいい。
うまくない演奏には、どこか不自然だ、何か違和感がある、という感じがするもの。
その原因としてよくあるのは、
・楽譜に書かれた音やリズムを間違える
・楽譜に書かれたアーティキュレーションや強弱を間違える
・ビブラートの幅や数などが不自然
・音域や音量によって無意識のうちに音色が違ってしまう
・発音や音の処理が無意識になっている
・音程が悪い
といったところだろうか。僕が静大に入学してこれまで何度も先生に言われた『楽譜通り吹けばいいんだ』という言葉には、今挙げた問題をクリアしろ、という意味が含まれていると、僕は解釈している。
これらの問題を解決するのには、よく芸術の世界で叫ばれる才能やセンスはあまり必要がない。冷静に、そして客観的に、注意深く自分の音を聴いて、不自然さや違和感を見出せるかどうかにかかっている。
しかしそうはいっても、これらの問題は自分を含め多くの人がなかなか達成できない目標であり、たいてい見落とし(聞き逃し)があるものだ。
逆に、これを解決すれば、かなりいい音楽(演奏)になる。というより、これらを解決すればいい音楽(演奏)になるように作曲者は曲を作っている。
次に、二つ目の柱を達成できない場合、どうすればいいのか。
それは、次の3点の問題を解決する必要がある。
・基本的な音色そのものが良くない
・音色やビブラートを、その場面によって使い分けができない
・作曲者の情報や楽譜から、その曲の分析をし、フレーズや構成を考えながら、表現できない
これらは、多少才能やセンスが助けてくれるが、まだ理論的にいける内容である。
また、先生などのレッスンで気付く場合も多い。
さらに、自分自身の歌心や感情など、奏者の個性などを付加する場合があるが、
これはやりすぎると、自分の演奏に納得してくれない聴衆が増える可能性が高くなるので、バランスが大切だ。
昨日の後輩たちの演奏は、こう言っては失礼かもしれないが、
予想以上にうまく演奏している人が何人かいて、嬉しい気持ちになった。
いつの間にあんなにうまくなったんだろう。秘密の特訓でもしたのだろうか。
自分も頑張らなければ、と自分を奮い立たせる要因にもなった。
また、いろんな曲を聴いて、改めてその曲の良さを実感するなど、
単に上手下手という次元ではなく、
純粋に音楽を楽しんで聴くことができた。
本番まであと一週間。
この時間内にさらに実力を伸ばす者、今十分にある実力を安定させる者、考えすぎて一種のスランプ状態に陥ってしまう者など様々だとは思うが、
演奏者達はみんな向上心があってとてもいい雰囲気。
本番が楽しみだ。
当日は自分の練習もしなくてはならないし、音出しやリハーサルなどもあるが、
出来るだけ客席で後輩たちの演奏を聴きたい。
いや、後輩だからとか自分が卒業するからということではなく、
単に純粋に興味があって聴きたい。
ようやく最近、サックスが本当に好きになってきつつあるのだろうか。
これだけサックスの近現代音楽を聴いても、思った以上に疲れなかったのは、そこに理由があるのかもしれない。
僕は、伴奏者などの都合で演奏しなかったが、後輩たちの演奏を聴いていろいろなことを学んだ。
いろいろなことと言っても、基本的に共通しているのは、
『いい音楽(演奏)にするためにどうしたらいいか』
ということ。
さらに少し深めていくと、
1.どうしたら音楽が自然に聞こえるか。
2.どうしたら音楽がより魅力的で素敵になるか。
という2つの柱があると思う。
ある程度の実力を身につけるまでは、1を重点的に鍛えるのがいい。
うまくない演奏には、どこか不自然だ、何か違和感がある、という感じがするもの。
その原因としてよくあるのは、
・楽譜に書かれた音やリズムを間違える
・楽譜に書かれたアーティキュレーションや強弱を間違える
・ビブラートの幅や数などが不自然
・音域や音量によって無意識のうちに音色が違ってしまう
・発音や音の処理が無意識になっている
・音程が悪い
といったところだろうか。僕が静大に入学してこれまで何度も先生に言われた『楽譜通り吹けばいいんだ』という言葉には、今挙げた問題をクリアしろ、という意味が含まれていると、僕は解釈している。
これらの問題を解決するのには、よく芸術の世界で叫ばれる才能やセンスはあまり必要がない。冷静に、そして客観的に、注意深く自分の音を聴いて、不自然さや違和感を見出せるかどうかにかかっている。
しかしそうはいっても、これらの問題は自分を含め多くの人がなかなか達成できない目標であり、たいてい見落とし(聞き逃し)があるものだ。
逆に、これを解決すれば、かなりいい音楽(演奏)になる。というより、これらを解決すればいい音楽(演奏)になるように作曲者は曲を作っている。
次に、二つ目の柱を達成できない場合、どうすればいいのか。
それは、次の3点の問題を解決する必要がある。
・基本的な音色そのものが良くない
・音色やビブラートを、その場面によって使い分けができない
・作曲者の情報や楽譜から、その曲の分析をし、フレーズや構成を考えながら、表現できない
これらは、多少才能やセンスが助けてくれるが、まだ理論的にいける内容である。
また、先生などのレッスンで気付く場合も多い。
さらに、自分自身の歌心や感情など、奏者の個性などを付加する場合があるが、
これはやりすぎると、自分の演奏に納得してくれない聴衆が増える可能性が高くなるので、バランスが大切だ。
昨日の後輩たちの演奏は、こう言っては失礼かもしれないが、
予想以上にうまく演奏している人が何人かいて、嬉しい気持ちになった。
いつの間にあんなにうまくなったんだろう。秘密の特訓でもしたのだろうか。
自分も頑張らなければ、と自分を奮い立たせる要因にもなった。
また、いろんな曲を聴いて、改めてその曲の良さを実感するなど、
単に上手下手という次元ではなく、
純粋に音楽を楽しんで聴くことができた。
本番まであと一週間。
この時間内にさらに実力を伸ばす者、今十分にある実力を安定させる者、考えすぎて一種のスランプ状態に陥ってしまう者など様々だとは思うが、
演奏者達はみんな向上心があってとてもいい雰囲気。
本番が楽しみだ。
当日は自分の練習もしなくてはならないし、音出しやリハーサルなどもあるが、
出来るだけ客席で後輩たちの演奏を聴きたい。
いや、後輩だからとか自分が卒業するからということではなく、
単に純粋に興味があって聴きたい。
ようやく最近、サックスが本当に好きになってきつつあるのだろうか。
これだけサックスの近現代音楽を聴いても、思った以上に疲れなかったのは、そこに理由があるのかもしれない。
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プロフィール
HN:
池谷隼人
年齢:
39
HP:
性別:
男性
誕生日:
1985/07/26
職業:
演奏家・指導者
趣味:
睡眠
プロフィール:
5歳よりヤマハ音楽教室へ通い、ピアノ奏法に加えて楽典やソルフェージュ、作曲などを学び、13歳でサクソフォンと出会う。
第3~4回静岡ピアノオーディション合格し、受賞者記念発表会に出演。
第14回管楽器個人重奏コンテスト高校生の部 東海大会第2位、中日新聞社長賞を受賞。
第2回ルーマニア国際音楽コンクール管楽器部門第3位を受賞。旧東京音楽学校奏楽堂で開催された入賞者披露演奏会ではバラード(トマジ作曲)を演奏する。
第36回新人演奏会オーディション合格、審査員特別賞を受賞。(東京国際芸術協会)第36回新人演奏会では室内小協奏曲(イベール作曲)を演奏する。
第1回ブルクハルト国際音楽コンクールで1~3位なしの審査員賞を受賞。(東京国際芸術協会)
第25回日本管打楽器コンクールセミファイナリスト。
第15回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティバルに受講生として参加、選抜受講生によるプレミアムコンサートに出演。
現在、ピアノ伴奏をしながらサクソフォンの演奏活動および後進の指導にあたる。
ソレイユカルテットアルトサクソフォン奏者
トリオ「湊」のサクソフォン奏者兼アレンジャーとして活動中。
第3~4回静岡ピアノオーディション合格し、受賞者記念発表会に出演。
第14回管楽器個人重奏コンテスト高校生の部 東海大会第2位、中日新聞社長賞を受賞。
第2回ルーマニア国際音楽コンクール管楽器部門第3位を受賞。旧東京音楽学校奏楽堂で開催された入賞者披露演奏会ではバラード(トマジ作曲)を演奏する。
第36回新人演奏会オーディション合格、審査員特別賞を受賞。(東京国際芸術協会)第36回新人演奏会では室内小協奏曲(イベール作曲)を演奏する。
第1回ブルクハルト国際音楽コンクールで1~3位なしの審査員賞を受賞。(東京国際芸術協会)
第25回日本管打楽器コンクールセミファイナリスト。
第15回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティバルに受講生として参加、選抜受講生によるプレミアムコンサートに出演。
現在、ピアノ伴奏をしながらサクソフォンの演奏活動および後進の指導にあたる。
ソレイユカルテットアルトサクソフォン奏者
トリオ「湊」のサクソフォン奏者兼アレンジャーとして活動中。
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スケジュール
・2013/ 3/ 3(日)
静岡音楽館AOI
北山敦康サクソフォンリサイタル
・2013/ 3/ 9(土)
小金井市民交流センター大ホール
Monsieur KUDACCHI~サクソフォンの世界~
・2013/ 3/27(水)
静岡市民文化会館中ホール
静岡高校吹奏楽部 第35回定期演奏会(サクソフォンゲスト出演)
静岡音楽館AOI
北山敦康サクソフォンリサイタル
・2013/ 3/ 9(土)
小金井市民交流センター大ホール
Monsieur KUDACCHI~サクソフォンの世界~
・2013/ 3/27(水)
静岡市民文化会館中ホール
静岡高校吹奏楽部 第35回定期演奏会(サクソフォンゲスト出演)
使用楽器
<Soprano Saxophone>
楽器:YANAGISAWA S992PGP(ネック:銀製PGP「#195」)
マウスピース:Yanagisawa #7
リガチャー:SELMER ピンクゴールドメッキ
リード:Vandoren Traditional 3・1/2
<Alto Saxophone>
楽器:YANAGISAWA A9937PGP
マウスピース:Vandoren A28
リガチャー:魔法のリガチャン、Woodstone ピンクゴールド
リード:Vandoren Traditional 3, 3 1/2
<Tenor Saxophone>
楽器:YANAGISAWA T992 (ネック:管体シルバー、ピンクゴールドメッキ)
マウスピース:Vandoren T20
リガチャー:BG Traditional
リード:Vandoren Traditional 3 1/2
楽器:YANAGISAWA S992PGP(ネック:銀製PGP「#195」)
マウスピース:Yanagisawa #7
リガチャー:SELMER ピンクゴールドメッキ
リード:Vandoren Traditional 3・1/2
<Alto Saxophone>
楽器:YANAGISAWA A9937PGP
マウスピース:Vandoren A28
リガチャー:魔法のリガチャン、Woodstone ピンクゴールド
リード:Vandoren Traditional 3, 3 1/2
<Tenor Saxophone>
楽器:YANAGISAWA T992 (ネック:管体シルバー、ピンクゴールドメッキ)
マウスピース:Vandoren T20
リガチャー:BG Traditional
リード:Vandoren Traditional 3 1/2
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[03/19 池谷隼人]
[03/12 ささかまぼこ]
[12/30 池谷隼人]
[12/30 ねたの]
[05/16 池谷隼人]