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音や音楽を言葉で表すことがよくある。
明るい音だね、とか、
弱い音だね、とか。
しかし、
音や音楽を言葉を使って表現するのは、
実は非常に難しい。
そもそも、
音や音楽を言葉で表現する必要があるのは、
聴いた感動を誰かに伝えたり、
音や音楽の印象や情報を誰かと共有したいときや、
レッスンのときなどだ。
一人で聴いたりプレイしたりする際には、
本来はそんな必要はないのではないかと思う。
まぁあまり自信を持ってそう言ってるわけではないので、
もしかしたら言葉への変換は常に必要なのかもしれないが、
いずれにしてもこの先に述べることにはあまり影響ない。
受けた印象を言葉に表す必要があるケースの一つをあげるならば、
ただ何となく音楽や音を楽しんでいる場合ではなく、
なぜその印象を受けたのか、その理由や原因を考え、
それをヒントに誰かにその仕組みを論じたり、
実際に自らがプレイするときに役立てる場合だ。
例えば、
「君(自分)の音楽は不安な気分にさせる。何故なら、音程が一定ではなく不安定で、ゆれてしまっているから。だから、音程を真っ直ぐ一定にして音を伸ばせばいいのかもしれない。」
という具合に。
ただ音や音楽を楽しんでいるだけにとどまるのであれば、
ただ単に、
「よかった」「ダメだった」などといえばいい。
他にも、印象や情報を共有したい場合がある。
例えば、
A「今日のコンサート良かったね!特にあの軍隊の行進みたいな曲!」
B「あぁ、あれね!あれは、2拍子だったし、打楽器にバスドラムが使われていたこともあって、迫力のある雰囲気が表現されていたからね。」
という具合に。
しかし、
言葉で表現する際には、ちょっと注意が必要である。
ただ直感で語るだけでは、相手に伝わらない場合がある。
上の例では「軍隊の行進」と例えられているが、
人によっては「ゾウの行進」をイメージするかもしれない。
また、軍隊の行進を見たことがない場合にも相手に伝わりにくい表現となる。
しかし、鳴っている音や音楽は同じであり、
耳に聞こえる音も同じだ。
従って、言葉で具体的に表現しようとすればするほど、
本物の音から遠ざかってしまう危険性がある。
ただ、そうは言っても、
音楽はある程度理論で語ることができるし、
場合によってはその必要性も出てくるので、
言葉で説明することは避けて通れない。
そこで大事になってくるのが、
音や音楽を言葉で表現する際に、
その印象や感じたこと、事実などを
出来るだけ様々な角度から表現し、
様々なボキャブラリーを用いて表現することだ。
「おまんじゅうみたいな音」
と言われても、
「はぁ!?」となってしまう。
わかる人にはわかる、と考える人もいるかもしれないが、
わかる人だけで音楽を共有するのは良くない。
多くの人に、誰にでもわかりやすいように音楽を伝えなくてはならない。
更に加えて言えば、
よくこのような表現をする人のことを
「想像力・表現力が豊か」といったりするが、
果たしてそうだろうか、やや疑問が残る。
ボキャブラリーがもう少しあって、
違った角度から「おまんじゅうみたいな音」を表現すると、
「艶があって、それでいて柔らかい、軽すぎもせず重すぎもせず、クリアな音」
と言えば少しは伝わりやすい。
とは言っても、まだまだ抽象的で、
多くの人に理解してもらえる文章ではないのだが、
おまんじゅうよりはマシになった。
「おまんじゅうのような音」のような説明は、
具体例を挙げて一見わかりやすい説明のように思えなくもないが、
実は非常に伝わりにくい表現のようだ。
それどころか、
おまんじゅうの性質はもっと様々な特徴を持っているにも関わらずこのような表現をするということは、
おまんじゅうの性質のほんの一部だけしか認識出来ていないことを露呈している。
クラシック音楽をテーマにしたアニメ・漫画・ドラマで、
「のだめカンタービレ」
というものがあるが、
主人公はこの中で
「おもちゃの国みたいな曲」などと表現している。
実はこのように言ってしまうと表現の幅を狭めていることになりかねない。
もしかしたら作曲者がそのような意図で作曲していないかもしれないし、おもちゃの国は想像したが、それだけではないかもしれない。
また、おもちゃの国も、
もっといろいろな音楽をBGMで流したりしているのかもしれない。
このような表現を否定しているわけではないが、
表現のレベルとしてここで終わってしまうと、
せっかくのイメージや印象の幅が狭まってしまい、
人に伝えたり自分の中で理解する際に、
ちょっとした弊害になりかねない。
言葉や言葉による表現をより多く知っておくことは非常に大事だといえるし、それこそが真の「想像力・表現力の豊かな人」ではないだろうか。
なお、このことは音楽に限らず、
美術を鑑賞するとき、人と接したとき、食べ物を食べたとき、
その他あらゆる場面で同じことが言える。
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第3~4回静岡ピアノオーディション合格し、受賞者記念発表会に出演。
第14回管楽器個人重奏コンテスト高校生の部 東海大会第2位、中日新聞社長賞を受賞。
第2回ルーマニア国際音楽コンクール管楽器部門第3位を受賞。旧東京音楽学校奏楽堂で開催された入賞者披露演奏会ではバラード(トマジ作曲)を演奏する。
第36回新人演奏会オーディション合格、審査員特別賞を受賞。(東京国際芸術協会)第36回新人演奏会では室内小協奏曲(イベール作曲)を演奏する。
第1回ブルクハルト国際音楽コンクールで1~3位なしの審査員賞を受賞。(東京国際芸術協会)
第25回日本管打楽器コンクールセミファイナリスト。
第15回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティバルに受講生として参加、選抜受講生によるプレミアムコンサートに出演。
現在、ピアノ伴奏をしながらサクソフォンの演奏活動および後進の指導にあたる。
ソレイユカルテットアルトサクソフォン奏者
トリオ「湊」のサクソフォン奏者兼アレンジャーとして活動中。
静岡音楽館AOI
北山敦康サクソフォンリサイタル
・2013/ 3/ 9(土)
小金井市民交流センター大ホール
Monsieur KUDACCHI~サクソフォンの世界~
・2013/ 3/27(水)
静岡市民文化会館中ホール
静岡高校吹奏楽部 第35回定期演奏会(サクソフォンゲスト出演)
楽器:YANAGISAWA S992PGP(ネック:銀製PGP「#195」)
マウスピース:Yanagisawa #7
リガチャー:SELMER ピンクゴールドメッキ
リード:Vandoren Traditional 3・1/2
<Alto Saxophone>
楽器:YANAGISAWA A9937PGP
マウスピース:Vandoren A28
リガチャー:魔法のリガチャン、Woodstone ピンクゴールド
リード:Vandoren Traditional 3, 3 1/2
<Tenor Saxophone>
楽器:YANAGISAWA T992 (ネック:管体シルバー、ピンクゴールドメッキ)
マウスピース:Vandoren T20
リガチャー:BG Traditional
リード:Vandoren Traditional 3 1/2