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音楽家、池谷隼人の日頃の想いや音楽についてを自由気ままに書き綴っていきます。 皆様のコメントやメッセージをお待ちしております。
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過去ログ
「ハヤポンのクラシック音楽の聴き方」1
「ハヤポンのクラシック音楽の聴き方」2
も合わせてご覧ください。

さて今回は、バロック音楽についてのお話です。

バロック音楽の時代に活躍した音楽家と言えば、バッハが最も有名ですが、
そのほかには、
ヘンデルやヴィヴァルディ、パッヘルベルなどもよく知られています。
ヘンデルの名曲と言えば、「水上の音楽」、
ヴィヴァルディの名曲と言えば「四季」、
パッヘルベルの名曲と言えば「カノン」ですね!


さて、バロック音楽の特徴といえば、
複数のメロディーが同時に演奏されるところです!(ポリフォニー)

古典派音楽の時代になると、
メロディーと伴奏という形式(ホモフォニー)が大流行しますが、
このバロック音楽の時代は、カノンやフーガなど、
どのパートも全て主役のメロディーのような作曲技法(対位法)
を用いられています。

例えば、「かえるの歌」をタイミングをずらしてみんなで歌ったことありませんか?
そう、輪唱です。
これをクラシックの世界ではカノンと呼ぶわけです。
パッヘルベル作曲「カノン」を聞いてみると、
各パートがタイミングをずらしてメロディーを演奏する、輪唱のようになっていることがわかります。
(ちなみに、2013/12/8開催のデュオリサイタルで演奏予定の、フランク作曲「ソナタ」の4楽章では、このカノンの形式になっています。ピアノのメロディーをただソロパートが追いかけていますので、是非会場でお確かめください!)

さて、バッハの名曲は山ほどありますが、ここではいくつかご紹介します。

まず、今週金曜日のハニサクライブで演奏予定の、

「無伴奏チェロ組曲」

その名の通り、チェロ奏者一人だけで演奏される曲なのです!
一人だから休むことが許されないのです!

でも、一人だからって、聴いていて寂しいとか物足りないとかは思えない曲ばかりです。
そう、一人でメロディーも伴奏も担当してるんじゃない!?ってくらい充実した曲なのです。

ちなみに、組曲というのは、
古くから伝わる芸術的な踊り用音楽のスタイルを継承した曲「舞曲」
を集めて1セットにしたものです。
例えば、メヌエットという言葉はどこかで聞いたことがありませんか?
メヌエットも舞曲の一種です。
他にもアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグなどが有名で、
こうした舞曲をセットにし、最初にプレリュード(前奏曲)が必ず演奏されるのです。

特に1番のプレリュードはあまりに有名で、単独でも演奏されます。
「無伴奏チェロ組曲 1番 プレリュード」とインターネットで調べると、
たくさんの動画を見ることができるでしょう。

ただ、やはり単独ではなく、全ての舞曲を演奏して1曲が完成という感じなので、
無伴奏チェロ組曲は1曲20分近くあるかと思いますが、
長時間かけないと充実した音楽のドラマが解決しないのです。

あ、バッハの無伴奏チェロ組曲は全部で6曲あります。

ハニサクライブでは、2番を全部サックスで演奏します。
短調の音階で出来た曲で、原曲よりも高い音で演奏しますが、
涼しくなった秋にピッタリの、切ない曲です。

この無伴奏チェロ組曲は、
バッハの作品の中でも最高傑作の一つと称されているようで、
それはそれは芸術性の高い作品と言えるでしょう。

しかし、芸術性の高さというより、楽しい気分になるような曲もあります!

例えば、親しみやすい有名な曲としては、
「イタリア協奏曲」がオススメです。
協奏曲といっても、オーケストラのための作品ではなく、
チェンバロやピアノなどの鍵盤楽器のための曲です。

以前はCMでも使われていました名曲です!

そこまで有名ではないかもしれないけど、オススメの楽しい曲で、
「ブランデンブルグ協奏曲 5番」を挙げたいと思います。

この作品は、オーケストラをバックに、
3人のソロ演奏(ヴァイオリン・フルート・チェンバロ)が活躍します。

実は、バッハの音楽はジャズとの共通点があるのです。
この曲は、そんな共通点を発見しやすいと思います。
まず全員で演奏して、しばらくすると各ソロが活躍して、最後はまたみんなで演奏します。
3人のソロ演奏が掛け合いになるところは、なんだか音楽で会話をしているかのようです!

バッハの作品は、真面目で厳かというイメージがあるかもしれませんが、
そういう曲だけでなく、楽しいノリノリの曲もあります。美しい曲もあります。
是非いろいろ聞いてみてください。

次回は古典派音楽についてです!お楽しみに!

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プロフィール
HN:
池谷隼人
年齢:
38
HP:
性別:
男性
誕生日:
1985/07/26
職業:
演奏家・指導者
趣味:
睡眠
プロフィール:
5歳よりヤマハ音楽教室へ通い、ピアノ奏法に加えて楽典やソルフェージュ、作曲などを学び、13歳でサクソフォンと出会う。

第3~4回静岡ピアノオーディション合格し、受賞者記念発表会に出演。

第14回管楽器個人重奏コンテスト高校生の部 東海大会第2位、中日新聞社長賞を受賞。

第2回ルーマニア国際音楽コンクール管楽器部門第3位を受賞。旧東京音楽学校奏楽堂で開催された入賞者披露演奏会ではバラード(トマジ作曲)を演奏する。

第36回新人演奏会オーディション合格、審査員特別賞を受賞。(東京国際芸術協会)第36回新人演奏会では室内小協奏曲(イベール作曲)を演奏する。

第1回ブルクハルト国際音楽コンクールで1~3位なしの審査員賞を受賞。(東京国際芸術協会)

第25回日本管打楽器コンクールセミファイナリスト。

第15回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティバルに受講生として参加、選抜受講生によるプレミアムコンサートに出演。

現在、ピアノ伴奏をしながらサクソフォンの演奏活動および後進の指導にあたる。
ソレイユカルテットアルトサクソフォン奏者
トリオ「湊」のサクソフォン奏者兼アレンジャーとして活動中。
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スケジュール
2013/ 3/ 3(日)
静岡音楽館AOI
北山敦康サクソフォンリサイタル

2013/ 3/ 9(土)
小金井市民交流センター大ホール 
Monsieur KUDACCHI~サクソフォンの世界~


2013/ 3/27(水)
静岡市民文化会館中ホール
静岡高校吹奏楽部 第35回定期演奏会(サクソフォンゲスト出演)
使用楽器
<Soprano Saxophone>
楽器:YANAGISAWA S992PGP(ネック:銀製PGP「#195」)
マウスピース:Yanagisawa #7
リガチャー:SELMER ピンクゴールドメッキ
リード:Vandoren Traditional 3・1/2

<Alto Saxophone>
楽器:YANAGISAWA A9937PGP
マウスピース:Vandoren A28
リガチャー:魔法のリガチャン、Woodstone ピンクゴールド
リード:Vandoren Traditional 3, 3 1/2

<Tenor Saxophone>
楽器:YANAGISAWA T992 (ネック:管体シルバー、ピンクゴールドメッキ)
マウスピース:Vandoren T20
リガチャー:BG Traditional
リード:Vandoren Traditional 3 1/2
最新CM
[03/19 池谷隼人]
[03/12 ささかまぼこ]
[12/30 池谷隼人]
[12/30 ねたの]
[05/16 池谷隼人]
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