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音楽家、池谷隼人の日頃の想いや音楽についてを自由気ままに書き綴っていきます。 皆様のコメントやメッセージをお待ちしております。
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現代音楽は、いわゆるクラシック音楽と少しだけ考え方を変えて取り組まなければならないと思う。

現代音楽は、従来のクラシック音楽よりも、効果音的な要素や即興的な要素、
そして、音(音程・音色・音の長さなど)の組み合わせによって、今までになかった何かを表現するために様々な試みがなされていることなどが強く出ている。

このような音楽をクリアするためには、大きく次の3つの柱を重要と考える。

一つ目は現代奏法の会得。
現代音楽にはこれまでのクラシック音楽にはなかった効果を得るために、現代奏法を盛り込んだ作品が非常に多い。もしそのような曲を扱うのであれば、現代奏法はできなくてはならない。

音楽は現代ものだけではないし、それよりもクラシカルなメロディーをより美しく聴かせるような練習の方が大事だ、と言って現代奏法の会得へ向けての練習をしないというのは良くない。
もちろん、そのようなメロディーを歌う訓練も怠ってはならないが、現代奏法はできるに越したことはないので、興味が芽生えた時点でそれを妨げるようなことがあってはならないし、興味がなくなるまで絶えず訓練を続けるべきである。


二つ目は読譜。譜面を読んで、その通りに演奏するという一見簡単そうなことが、現代音楽ではそうも行かなくなる。
よくぶち当たる壁は拍子。4拍子だったはずなのに急に3拍子になるなどの変拍子、3+2で感じるような5拍子などの混合拍子など。
更には、32分の10拍子などという複雑な拍子が出てきたときに、楽譜とどう向き合うか。
これは、頭をいかに働かせて工夫して音楽を捉えるかにかかっています。
他にも○○連符もなかなか手強いです。
それから微分音(1/4フラットなど)や重音(同時に二つ以上の音を鳴らす)。木管楽器では、微分音や重音は特定の運指で出ることもあるが、それを記憶するのは簡単ではない。


さて、楽譜どおり演奏できるようになったら最後の柱。
いかに効果的にその曲を仕上げるか。

漠然としているが、現代的な雰囲気をかもし出すには、楽譜に書かれた音をどれだけ効果的に演奏するかにかかっている。
たしかに楽譜どおり演奏するだけでもそれっぽくはなるが、その音をより目指す雰囲気に近づけようとすることによってその曲は一層現代らしさを増し、作曲者をも唸らせるような演奏になっていくはずなのだ。
そのために演奏者は、その音楽を自分の中で消化して、その魅力や面白さを体感し、楽しまなければならない。


と、現代音楽の経験がまだ浅い若造がデニゾフ作曲のソナタを練習していて感じた。
今日は夜遅くまでデニゾフをさらった。
腰をすえて時間をかけてじっくりやらないと、一筋縄ではいかない曲だということを最近痛感する。
ここ最近、割といろんなことを平行して付け焼刃でやってきて、どれも全力を尽くしきれていなかったように思うが、デニゾフだけは、こちらとしても挑戦者として、全力でかからないとこなせないように思えてきた。
ただ、デニゾフは楽器を持って練習だけしていても練習にならない曲。替え指のチェックはもちろん、サックスとピアノにおける拍や音などの仕組みを、スコアを見て把握するという作業をしておかなければならない。

さて、今日は久しぶりにメトロノームに頼っての練習。これを使えば、使わなかったときよりも数倍早くうまくなるということに改めて気づく。別に何 か特別なことを意識しながらの練習でなくても、ただぼうっと練習するだけでも、メトロノームのある場合とない場合では、効率が全然違う。

確か前回の記事はいくつかの演奏会のお知らせで、まだ一つ終わってないものがあるのだが、
また演奏の機会が増えてきそうなので、それを改めてお知らせする前に、今回少し別のネタでこのブログを更新していこうと思って書いてみた。
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今日も明日も練習時間はあまり取れない。バイトなどで。

なので、空いている時間を見つけてデニゾフ作曲のソナタ楽譜を眺めた。
実はデニゾフのソナタ、そのうち演奏します。詳細はまた後日。
この曲は、小節ごとに拍子が変わったり、変な連符があったりと、拍子やリズムが複雑に絡み合っている。
今日はバイトの合間にリズムの分析をした。他にも、運指を考えたりすることもあるが、今日はその時間は取れなかった。

しかし、あの即興的な音楽でも、楽譜を眺めてみると割りとリズムが見えてくる。
単に気の赴くままに何となく即興だ!とか言って吹くのではなく、ちゃんと楽譜通り吹くことができるし、そのようにすればデタラメではない即興演奏の雰囲気が伝わるものだ。

クレストンという作曲家・オルガン奏者の作る曲は、変拍子(コロコロ拍子が変わる)の曲に聞こえるが、実は単なる2拍子、などという楽譜の書き方をしてくれているので助かる。

デニゾフは違う。聴いていても楽譜も変拍子。
近づきがたい。

ちなみに、楽譜の裏に書いてある作曲者プロフィールを日本語に訳してみたところ、
デニゾフは数学を勉強していたとのこと。
あっだからこんな意地悪で数学的な楽譜を書いたのかな?
なぁんて思ったり。

ある先生は
「CDの真似をするのではなく、作曲家の真似をする。例えば、モーツァルトを弾く演奏家の真似ではなく、モーツァルトの真似をする。モーツァルトらしさを追究する。」 ・・・たしかに。

ある先生は
「CDの真似をしようとしても、完全に真似ることは不可能。必ず奏者の個性が出る。」 ・・・たしかに。

ある先生は
「誰かの真似をしても意味がない。だってその人はもうすでにいるんだから。二人も同じ演奏する人は必要ない。」 ・・・たしかに。

楽譜からデニゾフの作風を感じ、できることならデニゾフの他の作品を聴いて、
デニゾフの雰囲気を全身で感じる。


だから、イベールの室内小協奏曲(サクソフォンのための作品)を演奏するときは、
イベールの他の作品(サクソフォンでは「物語」という曲が有名、他にもフルートのために書かれた協奏曲は名作)をできるだけ聴くとか。

なぁんて、いろんな先生の受け売りで理屈では語れるけど、なかなか実践に結びつかないもので、、、。
日時:2007年9月29日 13時開演

場所:男女共同参画センター『あざれあ』中ホール

今回ワタクシは、
サクソフォンソロは、
アルフレッド・デザンクロ作曲『プレリュード、カデンツァとフィナーレ』
ピアノソロは、
セルゲイ・ラフマニノフ作曲『プレリュード(前奏曲)op.3-2“鐘”』
を演奏する他、今回は出演者が少ないため、懇親会で余興演奏を予定しています。

小さな部屋で、アットホームな音楽会で、出演者同士はもちろん、お客様との交流も盛んです。
入場無料ですので、是非お越しくださいまし(〃▽〃)
先日、二つの学校でコンサートをしてきました。

一つは島田第二中学校。
一つは藤枝養護学校。

島田第二中学校は吹奏楽部がこれまで優秀な成績をおさめてきた学校。
プログラムはポピュラーな曲からクラシック、サクソフォンのオリジナル曲などを30~40分ほど。

当日は雨が降っていて、会場は体育館だったので心配でしたが、
幸い演奏時には雨は小降りで、雨音はあまり気にはなりませんでした。

途中、島二中の吹奏楽部のサックスメンバーとの共演というコーナーを設けて、お互いの思い出作りをしました。演奏会終了後は、生徒の代表が司会を務めながら、他の生徒に感想を尋ねるなどのインタビューをしました。

「なぜそんなに肺活量があるのですか?」

という質問が出ました。

「なぜ肺活量があると判断したのですか?」と聞き返すこともできなくはないのですが、あえて避けて説明しました。


私は肺活量が多いわけではありません。
高校時代少し激しい運動をすると動悸がして、島田の呼吸器系の病院「レシャード医院」に行ったことがありました。(会場内にそのとき「レシャード医院」の関係者の方がいたのは後から知った)
肺活量を測ったとき、
「ちゃんと本気出してやってください。」と言われ、再度測る破目に。でも・・・
「う~ん・・・普通の高校生以下ですねぇ。」と言われ・・・。
というわけで、私は肺活量は決して多くはないのです。
サクソフォンは、少ない息でできるだけ長く、大きな音を出せる楽器ですし、そのように吹けるように練習します。
せっかく大きく吸った息も一気に吐き切ってしまったら音を長く伸ばせません。
短い間に大きく吸った息は、長い時間かけて節約しながらゆっくり少しずつ吐いて音を出すのです。


と説明しました。

その後、生徒から花束贈呈のコーナーもあり、持って帰るのが大変なほど立派な花束をいただきました!
そのときの生徒のコメントでは、

一番ウケが良かった曲がナントあのムチンスキーのソナタ!!
サクソフォンオリジナルの現代音楽作品ですよ!!

普段あまり聴かないからかなぁ。


学校の先生も凄く良くして頂いたので、いかにも!という態度を演じて見せました(笑)
予定では、生徒の感想が送られてくるはず。楽しみだなぁ♪



藤枝養護学校では、島二中とは違う伴奏者でコンサートをしました。
二つの演奏会は3日ほどしか開いてなく、お互い忙しい中2日間で何とか仕上げて強引に演奏会をしました。即興的な部分もありました(笑)

こちらは、授業の中で生演奏を、という目的でした。

着いたらすぐ演奏して、すぐ帰りました。

生徒たちの反応は素直で正直で素早いものでした。


さて、しばらく演奏会はありませんが、超有名な演奏家のレッスンが2件控えている他、大学の行事での演奏も控えています。そのことはまた次の更新をお待ちください♪
教育実習に行って合唱の指導をさせてもらって、音感について考えました。

合唱に必要なのは相対的音程感覚。いわゆる相対音感。
ある一つの基準音に対して、完全5度や完全4度、長3度などのような音を感じる音程感覚が必要になります。
なぜなら、合唱には俗に言われる「ハモり」が必要不可欠だからです。
また、カラオケなどでふとハモりたくなったときは、この相対音感を利用します。

絶対音感は、その音を聴いただけで何の音か絶対になければならないものではないが、あるとそれなりに便利です。
例えば、耳コピーするときは基準音がなくてもできるし、何より人に驚かれるのです!!

また、絶対音感がしっかり備わっていれば、ちょっと訓練するだけで相対音感の力が簡単に育ちます。
ちなみに音感には多少レベルがあり、例えば絶対音感の持ち主でも、パソコンのキーボードを叩く音をドレミに直す人もいれば、ピアノの音しかドレミに直せないという人もいます。

みなさんの力はどうですか?
こちらで試してみてはいかが?
mixiをやっているのと、このブログの管理ページのパスワードとIDがわからなくなってログインできない状態にあり更新が滞ってしまいました。

さて、近々また演奏があります。

【第12回午後の音楽発表会】
日時:2007年4月28日(土)12:30開場 13:00開演
場所:静岡男女共同参画センター「あざれあ」小ホール

参加締め切りは過ぎましたが、出たい人が申し込んで自由に10分以内の演奏をします。
私は・・・

サクソフォン独奏  ガヴァンボディー2(J.シャルパンティエ作曲)
    ピアノ独奏  英雄ポロネーズ(F.ショパン)

を演奏します。

時間がありましたら是非聴きにきてくださいね♪

こちらのブログの更新も頑張ります。
明日本番です。皆様是非聴きに来て下さいね♪

【すみやマスタークラスコンサート】
平成19年3月27日(火) 開場:18:30 開演:19:00
会場:静岡音楽館AOI
入場料:500円

<第一部>
ピアノ      井上奈々   パピヨン(シューマン)
ピアノ      青島菜月   悲愴 第3楽章(ベートーヴェン)
ピアノ      白井友香里  激流op48 Nr1(カスキ)
フルート     山本泰之   コンチェルティーノop107(シャミナード)
ピアノ      濱永奈美   さすらいびと幻想曲 1・2楽章(シューベルト)
ピアノ      田中亜希子  アヴェマリア(シューベルト/リスト)  即興曲op90 Nr2(シューベルト)
ピアノ      中川真里子  遮られない休息(武満徹)

<第二部>
2台ピアノ    高村弥生    スカラムーシュ(ミヨー)
          和波真実
ソプラノ     三浦麻耶    あぁ美しいイレーネよ思い出しておくれ(ドニゼッティ)
ヴァイオリン  池村理加    スペイン交響曲(ラロ)
ピアノ      増田里恵    古風なメヌエット、亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)
ピアノ      赤池幸子    前奏曲op23-5  32-8   32-13(ラフマニノフ)
サクソフォン 池谷隼人    室内小協奏曲(イベール)

各分野でトップクラスの講師陣によるマスタークラスへの参加者を中心にしたコンサートです。
私はフルートの伴奏とサクソフォンの独奏をやります。

無事終了しました。
やはり本番は思わぬ事故がありました。
でも、大体7割強の出来栄えだったかと思います。
他の出演者の皆様もすごく上手で、なかなか楽しめました♪

聴きに来てくれた方々、差し入れを下さった方々、ありがとうございました!

そのあとの打ち上げも楽しかったのですが、写真を撮るのを忘れてしまったので、
火曜日の演奏会のあとには撮ろうかと思います。
DQ
今朝久しぶりにDQの音楽を聴きました。
えっ?DQって何だって?
そりゃもちろん、あの有名なゲームソフト『ドラゴンクエスト』ですよ♪

ドラゴンクエストに使われている音楽は、ドラゴンクエスト交響組曲として新日本フィルなどのオーケストラが実際に演奏し録音したCDが出ていたりします。

曲も本当に素晴らしく、こんなに高級な音楽をゲームで!?と思ってしまうほどです。
残念ながらDQシリーズのうちほんの少ししかやったことないですが、Ⅲのお城のテーマは対位法を駆使したバロック風の弦楽四重奏曲のような曲になっていて、見事です!

そして、この曲を作ったのが すぎやまこういち さんですよね♪
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プロフィール
HN:
池谷隼人
年齢:
39
HP:
性別:
男性
誕生日:
1985/07/26
職業:
演奏家・指導者
趣味:
睡眠
プロフィール:
5歳よりヤマハ音楽教室へ通い、ピアノ奏法に加えて楽典やソルフェージュ、作曲などを学び、13歳でサクソフォンと出会う。

第3~4回静岡ピアノオーディション合格し、受賞者記念発表会に出演。

第14回管楽器個人重奏コンテスト高校生の部 東海大会第2位、中日新聞社長賞を受賞。

第2回ルーマニア国際音楽コンクール管楽器部門第3位を受賞。旧東京音楽学校奏楽堂で開催された入賞者披露演奏会ではバラード(トマジ作曲)を演奏する。

第36回新人演奏会オーディション合格、審査員特別賞を受賞。(東京国際芸術協会)第36回新人演奏会では室内小協奏曲(イベール作曲)を演奏する。

第1回ブルクハルト国際音楽コンクールで1~3位なしの審査員賞を受賞。(東京国際芸術協会)

第25回日本管打楽器コンクールセミファイナリスト。

第15回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティバルに受講生として参加、選抜受講生によるプレミアムコンサートに出演。

現在、ピアノ伴奏をしながらサクソフォンの演奏活動および後進の指導にあたる。
ソレイユカルテットアルトサクソフォン奏者
トリオ「湊」のサクソフォン奏者兼アレンジャーとして活動中。
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スケジュール
2013/ 3/ 3(日)
静岡音楽館AOI
北山敦康サクソフォンリサイタル

2013/ 3/ 9(土)
小金井市民交流センター大ホール 
Monsieur KUDACCHI~サクソフォンの世界~


2013/ 3/27(水)
静岡市民文化会館中ホール
静岡高校吹奏楽部 第35回定期演奏会(サクソフォンゲスト出演)
使用楽器
<Soprano Saxophone>
楽器:YANAGISAWA S992PGP(ネック:銀製PGP「#195」)
マウスピース:Yanagisawa #7
リガチャー:SELMER ピンクゴールドメッキ
リード:Vandoren Traditional 3・1/2

<Alto Saxophone>
楽器:YANAGISAWA A9937PGP
マウスピース:Vandoren A28
リガチャー:魔法のリガチャン、Woodstone ピンクゴールド
リード:Vandoren Traditional 3, 3 1/2

<Tenor Saxophone>
楽器:YANAGISAWA T992 (ネック:管体シルバー、ピンクゴールドメッキ)
マウスピース:Vandoren T20
リガチャー:BG Traditional
リード:Vandoren Traditional 3 1/2
最新CM
[03/19 池谷隼人]
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