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音楽家、池谷隼人の日頃の想いや音楽についてを自由気ままに書き綴っていきます。 皆様のコメントやメッセージをお待ちしております。
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ヤナギサワ製の新アルトサックスについて。
昨年12月に発表、今年1月21日に発売になりました。
銀製のWO37以外を試奏させていただいたので、感想を書きたいと思います。

 (写真の3つ目の楽器は自分が使っているA9937PGPです。)
まず、機種名ですが、楽器店の人もゼロイチとかゼロニとか間違って覚えてしまっていることもあるようなので、しっかり解説します!
今回リニューアルしたのはアルトサクソフォンのみ。
アルトサックスの評判や経過を見て、今後アルト以外の機種にも変更が適用されるのかなと思います。
どの種類のアルトも、「WO」の文字がつきます。
「ダブルオー」です。ダブルゼロではありません。
さらに、そのあと、WOに続く数字が機種の違いを示します。
1、2、10、20、37の5種です。
つまり、
WO1、WO2、WO10、WO20、WO37ということになります。
これらはそれぞれ、旧タイプの、
A901、A902、A991、A992、A9937の後継モデルとなります。

結論から言うと、以前のタイプよりも確実に良くなっています

楽器のリニューアル時には、
「以前の方が良かった・・・」という感想も生まれやすいと思いますが、
今回のリニューアルではそれは無さそうかなと思います。

ただ、リニューアルが発表になってから、どんな新しい楽器が登場するのかと期待を膨らませていたのですが、想像したほどの変化は感じませんでした。
何しろ、元々良い楽器ですので!
というか、あまり変化が激しすぎると、吹きにくいと思ってしまうかもしれませんね!

旧タイプの時点で既に素晴らしい楽器なので、これ以上の改良はほとんど思いつきませんでしたが、更に素晴らしい楽器へと進化させたメーカーさん、さすがです!うれしいです!


リニューアルにおける変更箇所については、詳細情報はメーカーウェブサイトなどをご覧いただければと思います。ここから先は、それをプレイしてみての感想に重きを置いた記事にしようと思います。「詳細はこちら」をクリックしてください。


まず、フロントFキィの形状が変わりました。
これは随分前から気になっていたことで、以前よりも使いやすくなったと思います。
フロントFキィの使い方は、
左手人差し指の腹で直接押すときと、
左手人差し指をシのところに置いたまま傾けるときがあると思いますが、
どちらにも対応しています。
その他キィの位置・角度などの形状微調整については、
以前よりもやや使いやすく、手にフィットする感じがありますが、
そこまで大きな変化を感じたということはなかったです。
だからこそ普段通り使えたとも言えるので、
これまであまりヤナギサワを使ってこなかった人から愛用者まで、
幅広いプレイヤーに満足な形状かと思います。
音程については、改良というよりは「変更」という言葉が合うかと思いますが、
[高音域は少し高く、低音域は少し低い]という特徴が以前よりも増したような印象。
個人的には、これはすごくありがたい変更です。他社製品とのアンサンブルも音程が合わせやすいでしょう。

もし新作アルトで高音域が高いときは、
アンブシュアをリラックスするか、左手パームキィをどれか閉じて調整することができます。
(これまでの高音域は、アンブシュアをかなりタイトにしてようやくピッタリかやや高め程度でしたので、対処が難しかったです。)

低音域については、レが低いかもしれませんが、それはどのメーカーもだいたいそんな感じの作りかと思いますし、どうしても直さなきゃいけない場合は、C#キィを押してください。音色はやや明るく開いてしまいますが・・・。


旧901・902と、旧991・992は、
これまでは安価モデルと本格モデルというイメージがありましたが、
今回の新作では、ライトモデル(WO1・WO2)とヘビィモデル(WO10・WO20)という設定だそうです。
サムレストやサムフックは全モデルで金属製を採用しているなど、
どちらの機種も遠慮なく作られていますので、どちらもプロフェッショナルなプレイヤーが十分楽しめる楽器に仕上がっています。
というか、個人的には、ライトモデルでも十分な吹き応えがあり、吹き心地としてはライトな印象はありませんでした。左手パームキィの1枚座プレート採用、ネックに新たに取り付けられたプレートの影響もあるでしょう。
音色についてライトとかヘビィという言葉が合うのかと思います。
値段の差はありますが、決してどちらかが優れているということを決め付けず、可能な限り全て試してからお選びください。

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プロフィール
HN:
池谷隼人
年齢:
38
HP:
性別:
男性
誕生日:
1985/07/26
職業:
演奏家・指導者
趣味:
睡眠
プロフィール:
5歳よりヤマハ音楽教室へ通い、ピアノ奏法に加えて楽典やソルフェージュ、作曲などを学び、13歳でサクソフォンと出会う。

第3~4回静岡ピアノオーディション合格し、受賞者記念発表会に出演。

第14回管楽器個人重奏コンテスト高校生の部 東海大会第2位、中日新聞社長賞を受賞。

第2回ルーマニア国際音楽コンクール管楽器部門第3位を受賞。旧東京音楽学校奏楽堂で開催された入賞者披露演奏会ではバラード(トマジ作曲)を演奏する。

第36回新人演奏会オーディション合格、審査員特別賞を受賞。(東京国際芸術協会)第36回新人演奏会では室内小協奏曲(イベール作曲)を演奏する。

第1回ブルクハルト国際音楽コンクールで1~3位なしの審査員賞を受賞。(東京国際芸術協会)

第25回日本管打楽器コンクールセミファイナリスト。

第15回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティバルに受講生として参加、選抜受講生によるプレミアムコンサートに出演。

現在、ピアノ伴奏をしながらサクソフォンの演奏活動および後進の指導にあたる。
ソレイユカルテットアルトサクソフォン奏者
トリオ「湊」のサクソフォン奏者兼アレンジャーとして活動中。
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2013/ 3/ 3(日)
静岡音楽館AOI
北山敦康サクソフォンリサイタル

2013/ 3/ 9(土)
小金井市民交流センター大ホール 
Monsieur KUDACCHI~サクソフォンの世界~


2013/ 3/27(水)
静岡市民文化会館中ホール
静岡高校吹奏楽部 第35回定期演奏会(サクソフォンゲスト出演)
使用楽器
<Soprano Saxophone>
楽器:YANAGISAWA S992PGP(ネック:銀製PGP「#195」)
マウスピース:Yanagisawa #7
リガチャー:SELMER ピンクゴールドメッキ
リード:Vandoren Traditional 3・1/2

<Alto Saxophone>
楽器:YANAGISAWA A9937PGP
マウスピース:Vandoren A28
リガチャー:魔法のリガチャン、Woodstone ピンクゴールド
リード:Vandoren Traditional 3, 3 1/2

<Tenor Saxophone>
楽器:YANAGISAWA T992 (ネック:管体シルバー、ピンクゴールドメッキ)
マウスピース:Vandoren T20
リガチャー:BG Traditional
リード:Vandoren Traditional 3 1/2
最新CM
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