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音楽家、池谷隼人の日頃の想いや音楽についてを自由気ままに書き綴っていきます。 皆様のコメントやメッセージをお待ちしております。
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過去ログ
「ハヤポンのクラシック音楽の聴き方」5
「ハヤポンのクラシック音楽の聴き方」4

「ハヤポンのクラシック音楽の聴き方」3
「ハヤポンのクラシック音楽の聴き方」2
「ハヤポンのクラシック音楽の聴き方」1

もご覧ください。

最後は、近・現代音楽についてご紹介します。

近代音楽の代表的な作曲家といえば、ドビュッシー!
この頃から、ロマン派音楽までのルールに囚われずに、
新しい作風を求めて自由に音楽を作るようになったのです。

例えば、使われる音階について。

音階とは、その名の通り、音の階段。

ハ長調という言葉を聞いたことがありませんか?
いわゆる、「ドレミファソラシド」というやつですね!
「ド」はイタリア語の音名で、日本語では「ハ」というのです。
長調は、明るい印象を持つ音階のこと。
(ピアノの鍵盤を見ればわかりますが、音階の3つ目「ミ」と4つ目「ファ」の間、7つ目「シ」と8つ目「ド」の間には黒鍵がないですよね!つまり、そこが半音の関係になるのですが、長調の音階は【全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音】という順番で並べられているのです。そのような順番の音階を「ド」の音から始めたからハ長調と呼びます)

他にも短調がありますよね!
例えばイ短調は、「ラ」から始まる短調の音階。
短調の音階は、【全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音】という順番で並べられた音階です。


※明るい曲だから長調、暗い曲だから短調とは限りません。その曲のテンポ、伴奏のしかたなど、様々な要素によって長調でも暗く聞こえたり、短調でも明るく聞こえたりします。

このような理論を最終的に確立させた人物は、バロック時代に活躍したバッハだったのですが、
それからロマン派音楽までの多くの曲は、この長調や短調で出来た曲ばかりでした。

しかし、このまま長調と短調ばかりでは新しい音楽が出来ないと考え始めた作曲家が現れ始めたのです!

そこで、全て全音の関係で音階を作って音楽に使ってみようとしました。
全音音階【ド・レ・ミ・ファ♯・ソ♯・ラ♯・ド】
という感じ。

他にも、長調や短調といった概念のない、いわゆる無調の世界を作ろうと、
12音技法という方法を用いて作曲されることもありました。
通常1オクターブは12個の音に分けられており、その12個の音を均等に使うことで、
無調の世界を演出しようとしたわけです。

他にも、現代音楽の作曲家として知られるジョン・ケージという人がいます。
代表作といえば何と言っても「4分33秒」

なんだこのタイトルは!?

この曲は、全部で3楽章まであり、各楽章で何も演奏しないのです!!
全楽章の演奏合計時間が4分33秒なのです!(笑)

こんなことされたら、お客さんがざわめいたりしますよね?咳したりくしゃみしたり、プログラム落としたり。
そういう音が全て音楽だ!という主張らしいです・・・!

ここまで個性的な音楽は、なかなか珍しいかもしれませんが、
無調の世界は意外にも身近にあるのです!
例えば9時からのサスペンス番組にも、映画にも、いろんなところで登場します。

一般的には難しくて複雑で楽しめないと思われている近・現代音楽は、
実は身近にたくさんあるのです。

BGMでは楽しめていた音楽でも、音楽だけを鑑賞しようとすると楽しめない。
それは、一緒に演奏したり歌ったり、一緒に楽しめないからかもしれません。
BGMの場合は、その映像を楽しんでいるので、音楽はオマケとして感じているのかもしれません。

ちなみに、音楽がだんだん複雑で自由になっているのはクラシック音楽だけではなく、
ポピュラー音楽もほとんど同じ歴史を歩んでいます。

今度のデュオリサイタルでは、前半にデュボワ作曲「フランス組曲」を演奏します。
これは近代音楽ではありますが、バロック時代の音楽の影響を強く表しています。
是非、多くの人に聴いていただきたいですね!

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プロフィール
HN:
池谷隼人
年齢:
38
HP:
性別:
男性
誕生日:
1985/07/26
職業:
演奏家・指導者
趣味:
睡眠
プロフィール:
5歳よりヤマハ音楽教室へ通い、ピアノ奏法に加えて楽典やソルフェージュ、作曲などを学び、13歳でサクソフォンと出会う。

第3~4回静岡ピアノオーディション合格し、受賞者記念発表会に出演。

第14回管楽器個人重奏コンテスト高校生の部 東海大会第2位、中日新聞社長賞を受賞。

第2回ルーマニア国際音楽コンクール管楽器部門第3位を受賞。旧東京音楽学校奏楽堂で開催された入賞者披露演奏会ではバラード(トマジ作曲)を演奏する。

第36回新人演奏会オーディション合格、審査員特別賞を受賞。(東京国際芸術協会)第36回新人演奏会では室内小協奏曲(イベール作曲)を演奏する。

第1回ブルクハルト国際音楽コンクールで1~3位なしの審査員賞を受賞。(東京国際芸術協会)

第25回日本管打楽器コンクールセミファイナリスト。

第15回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティバルに受講生として参加、選抜受講生によるプレミアムコンサートに出演。

現在、ピアノ伴奏をしながらサクソフォンの演奏活動および後進の指導にあたる。
ソレイユカルテットアルトサクソフォン奏者
トリオ「湊」のサクソフォン奏者兼アレンジャーとして活動中。
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2013/ 3/ 3(日)
静岡音楽館AOI
北山敦康サクソフォンリサイタル

2013/ 3/ 9(土)
小金井市民交流センター大ホール 
Monsieur KUDACCHI~サクソフォンの世界~


2013/ 3/27(水)
静岡市民文化会館中ホール
静岡高校吹奏楽部 第35回定期演奏会(サクソフォンゲスト出演)
使用楽器
<Soprano Saxophone>
楽器:YANAGISAWA S992PGP(ネック:銀製PGP「#195」)
マウスピース:Yanagisawa #7
リガチャー:SELMER ピンクゴールドメッキ
リード:Vandoren Traditional 3・1/2

<Alto Saxophone>
楽器:YANAGISAWA A9937PGP
マウスピース:Vandoren A28
リガチャー:魔法のリガチャン、Woodstone ピンクゴールド
リード:Vandoren Traditional 3, 3 1/2

<Tenor Saxophone>
楽器:YANAGISAWA T992 (ネック:管体シルバー、ピンクゴールドメッキ)
マウスピース:Vandoren T20
リガチャー:BG Traditional
リード:Vandoren Traditional 3 1/2
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